乗客106人が死亡した2005年4月のJR福知山線の脱線事故をめぐり、業務上過失致傷罪で強制起訴されていたJR西日本の歴代社長3人に対する判決公判が13年9月27日に神戸地裁であり、宮崎英一裁判長はいずれも無罪(求刑禁錮3年)を言い渡した。
強制起訴されていたのは、元相談役の井手正敬(78)、元会長の南谷昌二郎(72)、元社長垣内剛(69)の3被告。3被告が社長在任時に事故現場のカーブで脱線の危険性を予見できたかが争点だったが、判決では3人に過失はなかったと判断。検察官役の指定弁護士側の主張を退けた。