ミラノ万博日本政府代表がブログで暴言 「復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいいのに」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   経済産業省出身で、現在は日本貿易振興機構(JETRO)で2015年にイタリア・ミラノで開かれる国際博覧会の日本政府代表を務める男性が、東日本大震災の被災者を中傷する書き込みをブログにしていたことが2013年9月26日わかった。

   復興増税について、

「年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるため」

などと罵倒に近い内容をつづっている。

   13年6月には、復興庁で被災者支援を担当していた元参事官=総務省官房付に異動=が、ツイッターに「左翼のクソども」などと市民団体を罵倒する書き込みをしていたことが問題化したばかり。すでに問題の書き込みは削除されているが、今回のケースは日本を代表する立場の人物によるものだけに、さらに波紋が広がりそうだ。

復興増税は「じじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるため」

問題のブログの書き込み(すでに削除)。「復興は不要だ」という文字が大きくなっている
問題のブログの書き込み(すでに削除)。「復興は不要だ」という文字が大きくなっている

   問題の発言は、震災発生から半年が経った11年9月25日に書き込まれた。当時の肩書きは、経産省の「貿易経済協力局貿易管理部安全保障貿易管理課長」。書き込みでは、財政規律を重視する立場を強調しながら、

「もともと、ほぼ滅んでいた東北のリアス式の過疎地で定年どころか、年金支給年齢をとっくに超えたじじぃとばばぁが、既得権益の漁業権をむさぼるために そいつらの港や堤防を作るために そいつらが移住をごめるためにかかる費用を 未来のこともたちを抱えた日本中の人々から ふんだくり、綺麗事をいうせいじ」

と、復興増税を批判。その上で、

「増税の是非ではなくパパは復興は不要だと正論を言わない政治家は死ねばいいのにと思う(まぁ、全員、そう言わなくてもいいんだけどせめて、正論すきないしはらちじくらいは東京のど真ん中で叫んで欲しい と思う。)」

と、東京都の石原慎太郎知事(当時)が「復興は不要」だと「正論」を述べるべきだと主張した。

谷亮子参院議員は「原作のファンをショックに陥れたあのやばらの豚女」

   参院選直後の10年7月13日には、民主党から出馬して当選した谷亮子氏の写真を掲載して、

「原作のファンをショックに陥れたあのやばらの豚女が当選しちまった。その時の自分の似顔絵に日の丸入れる映像がまたシュールなのだが、どうするとあの豚女がこんな似顔絵になるんだよってなもんである」

と中傷した。

鳩山政権を「くるっぴぃ政権」

   防衛省経理装備局に出向していた10年1月12日には、「じゅる株とくるっぴぃ政権」と題して投稿。「じゅる」が、この直後に経営破綻して上場廃止する(12年9月に再上場)日本航空(JAL)を指しているのは明白だ。書き込みでは、

「JUL株をひと山あてようと10万円近く買ってみた。株価98円くらいで仕入れて、くるっぴぃ政権が、いつものとおり何も決断できずに、ずるずる、よろよろ引き延ばして、挙句に公的資金で救済してでるたぁ~航空の指揮下に入って、瞬間的に株価が倍くらいになってパパは、10万円くらい濡れ手にあわわ!の予定であった」

と、当時の鳩山由紀夫首相を「くるっぴぃ」と揶揄しながら、株取引についてつづった。

   この男性は、「万博」を「わんぱく」と表記する習慣がある模様で、13年7月13日のブログには、

「パパは10年ぶりに『わんぱく』の仕事をすることになった わんぱく自体は大して面白いわけではないのだが、わんぱくの仕事はこれがなかなか面白いのである 愛知わんぱく時代の仲間は鉄の結束である」

と書いた。この男性は、05年の愛知万博(愛・地球博)に博覧会協会の事業管理室長という立場で携わっており、ブログが書き込まれた半月ほど前の13年6月28日付けでJETROの展示事業部博覧会・渉外担当審議役に異動している。

   それ以外にも、ブログにアップロードされた家族写真と、ミラノ万博の調印式を報道する写真で日本代表として紹介されていた人物が一致していることなどから、ブログの持ち主の男性が万博日本代表であることをネット利用者が指摘している。

(9月26日12時40分追記)
   経産省は13年9月25日付けで男性をJETROへの出向から解き、翌26日付けで停職2か月の懲戒処分にした。

姉妹サイト