NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の最終回を間近に控えた2013年9月25日、挿入歌「潮騒のメモリー」にファンの注目が集まる出来事があった。
同曲の歌詞と、あまちゃんに出演する薬師丸ひろ子さんの代表曲「セーラー服と機関銃」の歌詞がリンクしている、とV6の井ノ原快彦さんが情報番組「あさイチ」で指摘したのだ。ネット上ではたちまち話題となり盛り上がりをみせた。
井ノ原「分かる人には分かる」と笑顔
「潮騒のメモリー」は1986年公開のアイドル映画「潮騒のメモリー」の大ヒット主題歌という設定で登場したオリジナルソングだ。脚本を手がける宮藤官九郎さんが作詞した。劇中では当初、薬師丸さん演じるカリスマ女優・鈴鹿ひろ美の代表曲という話だったが、実際に歌っていたのは、当時アイドルを目指し上京していた主人公天野アキの母親・天野春子(小泉今日子さん)だったことが判明し、その後の展開における重要な鍵となった。
9月24日の放送では、鈴鹿がチャリティーコンサートの舞台に立ち、潮騒のメモリーを熱唱した。猛特訓でも音痴を克服できなかったが、本番では美声を響かせ、天野家三世代に向けて歌詞をアレンジするサプライズまでみせた。これまでのストーリーから、インターネット上では「歌で感動したのって初めてかも」「涙なくしては聴けませんでした」「最終回目前にしての大団円!鈴鹿さんの歌声は聴いていて心が洗われました」など絶賛する声で溢れた。感動の余韻は、後番組の「あさイチ」にも続いた。
「あさイチ」では出演する井ノ原快彦さんと有働由美子アナウンサーが「あまちゃん」を受けたコメントで始まるのが恒例となっている。この日は開口一番に鈴鹿の話題となった。その中で有働アナは、井ノ原さんから聞いた「『セーラー服と機関銃』と歌詞が重ねてある」という話を持ち出した。井ノ原さんは「うれしいよね、あれ。分かる人には分かる」とニコニコ話す。