「女性向けアニメ」激増を危惧する声も
こうした成功に「奴らの購買力すげーな」「京アニの方針は間違ってなかった」という声があがる一方、一部の男性アニメファンは複雑なようだ。京アニやアニメ業界が新たに市場開拓すること自体は悪くないが、今後、女性うけする作品ばかりに力を入れてしまうのではないか、と危惧する声も少なくない。
実際、放送開始後、「こっち方面の商売に味をしめて、萌え系アニメに戻ってこなくなったら心配だわ」「明らかにターゲットの対象外なのは正直寂しいな 技術は業界最高峰なんだし(略)婦女子も男も楽しめるアニメなら一番ありがたいのだが」「ホモネタが流行ってるのをいいことに腐女子が調子に乗って、ついでにアニメ会社も調子に乗って、しまいには腐女子以外寄り付かなくなり、結果コンテンツが潰れると予想」といったコメントもインターネット上に多数寄せられていた。
10月2日からスタートする京アニの新作は、鳥居なごむさんによるライトノベル「境界の彼方」を原作にした同名テレビアニメ作品だ。半妖の少年と、ある一族の生き残りの少女をめぐるアクションファンタジーだという。女性向けアニメ偏重化はとりあえず免れたようだ。これに対し、「境界の彼方が3万売れたら萌え豚(編注:萌え絵に萌える二次元創作ファンの蔑称)の勝ちな」と「Free!」に対抗心を燃やすファンがいる一方、期待する声もたくさんあがっている。