論評部分も「中傷まで言い並べた」と非難
2つ目が体制引き締めに関する報道だ。9月20日、日本のアジアプレスが北朝鮮内部からの情報として
「8月末から全住民を対象に、指導者と朝鮮労働党への忠誠に問題があったことを自己批判し、新たに忠誠を誓わせる『反省文』の提出を強要している」
と報じ、韓国メディアも相次いで引用した。朝鮮中央通信では、そのひとつCBS(基督教放送)を名指しして
「とんでもない謀略世論を流した」
と批判した。
3つ目が、事実関係ではなく韓国メディアの論評部分に対する批判だ。9月19日には、ニュースサイトの「CBSノーカットニュース」が、労働者や学生からの手紙に正恩氏が直筆で返信したという朝鮮中央通信が伝えた美談を
「金第1書記が人民を愛し、人民のために生きる指導者という意味を浮き彫りにする狙いがあるとみられる」
と論評。この点について朝鮮中央通信は「中傷まで言い並べた」と非難した。
朝鮮中央通信では、これら3つの事柄を十把一絡げにして
「いくら同族対決に狂っても、分別と越えてはいけない界線があるものである。一体、全同胞が熱烈に敬慕し、万民が仰ぎ慕う最も崇高で偉大な太陽をあえてとんでもないうそで冒とく、中傷することができるのか。これこそ、人間としてはとうてい想像できない野蛮行為であり、極刑に値する大逆罪である」
と憤っているものの、報道された内容の真偽については踏み込んでおらず、何が事実だと主張したいのかは読み取りにくい。