「太い眉こそ男性の象徴」と主張
特に目立ったのは「太さ」に関する意見だった。「太い眉こそ男性の象徴なのにマジうざいわ」「細眉はヤンキーみたいで気持ち悪い」といった声があがり、整えない派の多くが「眉毛を整える=細くする」と捉えているようだった。
実際のところ、整えているからといって必要以上に細くなるわけではない。試しに、整えている人たちを検証するため、複数の男性ファッション誌を手にとってみた。モデル陣は基本的に細すぎず太すぎず、むだ毛のない整った眉毛をしている。一般人が写るストリートスナップでも、地の眉毛を生かした自然な整え方をしているのが分かる。渋谷お兄系ファッション誌を除き、整えない派が嫌がる「細すぎる眉」の例はほとんど見当たらなかった。反論が過熱した背景には「眉毛を整える=細い眉」の誤解が含まれていたようだ。
男性専門眉サロン「FIRST」代表の東海林さんも「しっかり整えているように見えない、ナチュラルな雰囲気の眉が人気です」と話す。清潔感を出したいとの要望も目立つという。男性の美容や身だしなみ意識の高まりを受けてか、年々客足は増えているそうだ。 ネットでは整える派から、「ある程度は整えるのがエチケットだろ」「明らかにラインから外れた毛を抜いたりはしようよ」「こういうちょっとしたことでも変わるのにな」と、身だしなみとしてのケアを促すコメントが寄せられていた。