「全く問題なく停止している炉なのだから、別に置いておけばいい話」
記者からは
「全く問題なく停止していて、無傷の原発を廃炉ということころまで決断する必要があるのか。事故対応に集中するのも分かるが、全く問題なく停止している炉なのだから、別に置いておけばいい話であって、どうも因果関係が分からない」
と、そもそも根拠が不明だとの声も出た。菅氏は
「地元の多くの人から『即廃炉してほしい』という強い陳情が政府に届いていたことは事実。そういう意味で、政府と東電が一丸となって、この事故処理は対応していなかければならない」
と述べた。福島県が福島第1原発5、6号機と第2原発1~4号機の廃炉を求めていることが背景にあるようだ。
「5、6号機が再稼働した場合の遺失利益など、総理は考えて判断しているのか」
との問いにも、菅氏は「地元の要望」を繰り返した。