東大が「優」成績者を3割に限定 成績評価見直しで「質」を確保

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教育改革で大学への「質保証」要請

   ベネッセ教育総合研究所・高等教育研究室コンサルタントの村山和生さんによると、大学の成績評価基準の見直しは、「近年の教育改革のなかで、学生が大学できちんと学んでいるかどうかを示す『質保証』が求められている」からだという。

   大学全入時代を控え、これまで文部科学相の諮問機関である中央教育審議会は、「教育内容・方法、学修の評価を通じた『質』の管理が緩い」などと指摘してきた。村山さんは「大学の内部だけでなく文部科学省、経済産業省などの省庁からも『質保証』のニーズがあり、社会的な要請となっている」と話す。

   「質保証」の先進的な取り組みとしている組織として一橋大学がある。2010年度から、欧米で一般的な成績評価値であるGPA(Grade Point Average)を導入し、卒業条件にする制度をスタート。GPAは取得した単位の質を表す指標で、一定の数値を下回ると同大学を卒業することができない。入学時だけでなく、卒業時にも高いハードルを課している。

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