トヨタカローラが世界初、累計販売4000万台を突破 途上国で人気だが、国内ではユーザー高齢化に悩む

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国内ではプリウス、アクアに及ばず

   しかし、アジアなど途上国では人気のカローラも、日本国内の人気はいまひとつだ。1968年から国内では33年間、新車販売台数で首位を占めてきたが、2002年にホンダフィットに首位の座を明け渡した。その後、トップに返り咲く場面もあったが、2009年には同門トヨタのプリウスに首位を奪われた。

   日本自動車販売協会連合会によると、2013年1~6月の最新データ(乗用車ブランド順位=軽を除く)で、カローラは8位。1位はプリウス、2位はアクアと、同門トヨタのHVが上位を占めている。このためトヨタは8月6日、カローラ(アクシオとフィールダー)に初のHVを投入。国内販売のテコ入れを図った。

   かつてカローラは1970年代から80年代にかけ、レビンやリフトバックなど、若者に人気のモデルがあった。1990年代にかけてもカローラFXなど、少し高級かつスポーティーで、若者に「乗ってみたい」と思わせるクルマがあった。しかし、近年のカローラに昔の面影はなく、国内ではユーザーの高齢化が進んだ。

   今、カローラはCMにキムタクを起用し、「ハイブリッドをさりげなく カローラはジーンズになった」と宣伝している。だが、日本のモータリゼーションを支えたカローラは、デビュー当時からずっと国民的大衆車であり、その意味でジーンズそのものだったはず。敢えて若々しいイメージを作らねばならないところに、高齢化したカローラの「厳しい現実」を感じる人もいそうだ。

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