大型の台風18号で気象庁は2013年9月16日午前5時過ぎ、京都・滋賀・福井に対して、大雨の「特別警報」を発表した。特別警報は警報の上位に位置付けられ、発表は8月30日の運用開始以来初めてとなる。
京都では河川の氾濫のおそれから約27万人に避難指示が出るなどした。「数十年に一度の事態」にネットでも、近隣住民から状況を報告する投稿が相次いだ。
「建物内から出れなくなりました」
鴨川の荒神橋観測所では、河川水位雨量が午前2時すぎの時点で過去最高を上回り、 ツイッターには投稿が相次いだ。
「(三条大橋の)スタバの地下浸かってる(´;ω;`)職場はその三階ww」「鴨川がプールみたいになってるww」「冷蔵庫みたいなの流れてた」
鴨川と合流する桂川では氾濫が広がる恐れがあるとして、京都市が午前10時すぎ、伏見区や右京区などの約11万世帯、約26万8000人に避難指示を出した。
同じ頃のテレビ局の映像では、桂川に濁流が流れ、観光名所として有名な嵐山の渡月橋の路面をかすめる様子や、周辺の土産物店が水に覆われたり車が水に埋まったりした様子もみられた。
また、ツイッターには堤防を越えて住宅地にも水が流れ込んでいる状況を映した写真も投稿された。
「ついに桂川決壊。道路は冠水。建物内から出れなくなりました」
「川と畑が繋がってた」
「河川敷にテニスコートがあったのに跡形も無い」
正午には、台風の通過を受けて三県すべてについて、気象庁は特別警報を解除し、通常の警報に切り替えた。引き続き、土砂災害や河川の増水に警戒するよう呼びかけている。