DM、メール、電話、チラシ… 金融機関の熾烈な「NISA」口座獲得競争

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NISA口座の開設、最低4年間は金融機関の変更はできない

   そんな華やかな口座開設キャンペーンが繰り広げられているなか、「落とし穴」もある。

   現在、各金融機関が展開しているキャンペーンは、いわば、「仮予約」のようなもの。NISA口座の「開設申請受付」がはじまるのは2013年10月1日。「いま、お客様からいただいているのは申込書です。それを10月1日に、金融機関から税務署に申請します。そこで一人が複数口座を申請してきた場合、申請を戻されるか、あるいは税務署のほうで(金融機関を)決めてしまうこともあるようです」(大手証券のコールセンター)と説明する。

   一たんNISA口座を開設すると、最低4年間は金融機関の変更ができない。

   「たとえば、投資信託は各金融機関で取り扱っている商品も違いますし、取引手数料も違います。NISA口座の使い勝手も金融機関によって異なります」と説明。金融機関の選択を誤ったばかりに、買いたい商品を買えない可能性があるわけだ。

   ところが、じつは金融機関によっては、まだ商品ラインナップがはっきりしないところがあるという。金融機関に急かされて申込書を送ってしまった人はもう一度確認したほうが賢明だ。

   ちなみに、複数の金融機関に申込書を出してしまった場合の取り消しは、「9月中旬までなら応じてくれるはず」という。

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