ツイッターも8月22日最後に更新されず
ネット上での影響力も衰えているようだ。主要政党の代表者の名前が最近90日間にグーグルで検索された回数を調べたところ、橋下氏が都知事選向けの演説で注目された13年6月16日に検索された回数を100とした場合、参院選時点での数字は38に過ぎない。9月に入ってからは4~6を推移している。五輪の開催地が決定した9月8日には、安倍晋三首相は76を記録したのに対して、橋下氏は5だった。
橋下氏の有力な情報発信ツールだったツイッターも、スタッフからの告知ツイートを除くと、8月22日を最後に更新されていない。
野党勢力の結集もできず、先行きが見えない状態が続きそうだ。一時期は選挙協力までした、みんなの党との距離が縮まらないためだ。みんなの党の渡辺喜美代表は、既存の政党を存続させたままで連立政権をつくって政界再編を目指す「政党ブロック構想」を提唱している。
これに対して、橋下氏は9月5日の会見で、
「ブロック再編って言うんですか?うーん、結局それは、議員の身分を守るための方策だと思いますね」
と切り捨てた。
今後のヤマ場のひとつが9月15日告示、29日投開票の堺市長選だ。焦点は「大阪都構想」の是非で、構想に反対する現職の竹山修身(おさみ)氏が再選を目指す。これに対して維新の会は元堺市議の西林克敏氏を擁立し、一騎打ちになる見通し。
橋下氏は6月12日、竹山氏を名指しして「絶対に倒したい」と、後がない様子だった。