米航空宇宙局(NASA)は2013年9月12日、1997年に打ち上げた無人探査機「ボイジャー1号」が、人工物として初めて太陽系外に出たと米科学誌サイエンス電子版に発表した。
太陽系を離れると、宇宙線に由来する電子密度が上昇すると考えられる。米アイオワ大とNASAは、ボイジャー1号が今春に観測したデータを分析。太陽系外の「星間空間」で予測される電子密度に達していた。太陽系を出た時期は12年8月25日ごろと推測している。
「ボイジャー1号」は現在、時速約6万キロメートルで太陽から約190億キロメートル離れた場所を飛行中。電子力電池の寿命が尽きる2020年ごろまで、星間空間の観測データを地球に送信できるとされている。