東京電力福島第1原子力発電所の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は漏えいがあったタンクから北に約20メートル離れた観測用井戸で、地下水1リットルあたり6万4000ベクレルのトリチウムが検出されたと、2013年9月11日に発表した。法定基準(6万ベクレル)を超え、この井戸のトリチウム濃度は3日間で約15倍に急上昇した。
汚染水が漏れた「H4」と呼ばれるタンク群の周辺では、地下水に汚染が拡大している可能性が高まっている。
また同日、高濃度汚染水の問題で東電の相沢善吾副社長は、原因を調べるため、漏えいのあったタンクの解体を検討していることを明らかにしている。