電力大手10社以外で電力を小売りする「新電力」として政府に届け出た事業者数が2013年9月10日に100社を突破した。特定規模電気事業者(PPS)による小売が認められてから13年かかった。
ただ、総電力量の約6割に相当する参入可能な範囲で新電力の占める割合は13年6月時点で4%超、実際に発電している新電力は同36社で全体の3割程度にとどまる。
100社目として経済産業省に届け出たのは、一般財団法人の中之条電力(群馬県中之条町)。町内に設置するメガソーラー(大規模太陽光発電所)で発電した電力を売買する。
新電力は、電力10社の送電網を使って企業や自治体に電力を小売りする。2000年に契約電力が2000キロワット以上の大規模工場などに電力の供給が認められ、現在は同50キロワット以上の小規模工場などにも供給できる。