セクハラ民間校長が研修後に復職へ 大阪市教委の人事方針に疑問や批判噴出

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   セクハラで減給処分になった民間出身の大阪市立小学校の男性校長(59)について、市教委が研修後に校長に復職させることを明らかにした。公募採用でほかの職に就けないためというが、疑問の声が相次いでいる。

   公募採用は、橋下徹市長の肝いりで2013年度から始まった。民間から3年の任期で11人が採用され、男性校長は、介護関連会社役員の出身だった。

「彼氏おるの? もうヤッたん?」と性的質問

橋下氏は動かないのか
橋下氏は動かないのか

   3か月の研修を経て、男性校長は4月に小学校に赴任したが、翌5月には、すでに保護者らとトラブルを起こしていた。

   大阪市教委などによると、男性校長は、PTA役員の母親に対し、「僕と会えなかったらさみしい?」「君の気持ち聞かせてよ」などと次々にメールを送っていたというのだ。市内の飲食店で保護者ら数人と親睦会を開いたときは、校長はお酒を飲んで、同席したこの母親の尻を触った。別の保護者からは注意を受けたが、6月の親睦会でも母親の腰に触れていたという。

   また、この親睦会では、別の母親に「だんな愛してる? もうあんまりヤッてないの?」と性的な質問もしていた。さらに、5月に子ども会のバーベキュー大会があったときは、10代後半の少女に対して、「彼氏おるの? もうヤッたん?」と同様な質問をしていた。

   7月になって、市教委にセクハラについての相談があり、事態が発覚した。

   男性校長は、仲よくなって情報を得ようと考えたと説明し、行き過ぎがあったことは認めて謝罪した。しかし、故意に触ったわけではなく、発言もよく覚えていないとし、セクハラであることは否定している。

   弁護士などでつくる市人事監察委は、懲戒処分について、停職1か月か、より厳しくとの見解を示した。しかし、市教委は9月10日の会合で、男性校長の記憶があいまいであり、過去の事例とのバランスも考えるべきとの声が出て、多数決の結果、減給10分の1を6か月とする処分にした。

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