「高校生クイズ」開成、灘が予選敗退 知力から「体力、チームワーク」重視が影響

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   夏の風物詩「高校生クイズ」(日本テレビ系)が2013年、久しぶりに大幅リニューアルされる。難問クイズで頭脳を競う内容から、知力や体力、チームワークなどの総合力で勝負する内容となる。開始当時の流れに原点回帰するようだ。

   インターネット上では「こっちのが好きだな」という旧来ファンからの歓迎の声と、「こんなの高校生クイズじゃない」と現在の内容に親しむファンからの不満の声が入り混じっている。

近年のスローガンは「知力の甲子園」

   「全国高等学校クイズ選手権」は高校生が日本一を目指すクイズ大会として1983年にスタート。母校の看板を背負った3人1組の高校生たちがバラエティに富んだクイズに挑戦し、熱き戦いを繰り広げてきた。演出は過去32回にわたり何度か変更されている。08年からは、東大生でも頭を抱える「超」難問が出題される「知力」重視のスタイルが連続した。

   「知力の甲子園」開始当初には戸惑いの声もあった。自局の批評・検証番組「あなたと日テレ」(08年10月放送)では「ただの頭脳合戦ではなく体力やチームワークも大切だった例年通りのスタイルに戻してほしいです」という声を紹介している。また、放送倫理・番組向上機構(BPO)公式サイトでは、番組の名指しではないが、「レベルの高いクイズも、難関高校の生徒や特定の高学歴芸能人など知識のある者が能力を自慢しているだけで、視聴者が入る余地がない」(10年)という視聴者からの声を掲載。近年の高校生クイズでみられたスーパー高校生たちのハイレベルなバトルには「視聴者が一緒にクイズを楽しむ」という要素への不満があったようだ。

   総合演出の河野雄平氏は、読売新聞の取材に対し「ガチンコ路線を5年やって、全国の高校にクイズ研究会ができるなど大きな反響があった。類似番組も増えてきて、一定の役目を終えた」とリニューアルの理由を説明している。

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