厚生労働省が2013年3月に実施した意識調査で「現在の生活に満足している」という若者が約6割にのぼったことが、9月10日公表の「平成25年版厚生労働白書」で明らかになった。
調査には15~39歳の男女3133人が回答。「現在の生活への満足度」では「満足している」が8.9%、「どちらかといえば、満足している」が54.4%となった。理由は、「好きな家族や恋人、友人などがおり、精神的に充実しているから」が55.2%で最も多く、「好きな趣味があり、精神的に充実しているから」(17.3%)、「治安がよく平和だから」(9.2%)が続いた。
一方「日本の未来は明るいか」という問いでは、「どちらかといえば、そうは思わない」が32.5%、「そうは思わない」が12.6%となり、約半数が日本の将来に不安を感じていることが分かった。属性別では、非正規雇用や自由業の人ほど悲観的な傾向がみられた。厳しい財政状況や社会保障の負担増、少子化等による経済停滞、厳しい雇用情勢などが主な要因となっていた。
白書ではこのほか、若者の雇用の不安定さや「結婚離れ」などを示すデータも紹介している。