使用済み核燃料の初の中間貯蔵施設が完成 原発の先行き不透明で「宝の持ち腐れ」?

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全国の電力会社に先駆けて建設したが…

   経産省によると、2013年3月末時点で、日本国内には1万7000トンの使用済み核燃料があり、各原発内の貯蔵施設(使用済み燃料プールなど)に約1万4000トン、六ヶ所村の再処理工場に約2900トン保管している。原発内の貯蔵施設の容量は約2万トン、再処理工場の貯蔵容量は3000トンなので、空き容量は約6100トンとなり、7割以上が埋まっている計算になる。このため東電と日本原電は使用済み核燃料を陸上に保管する中間貯蔵施設(5000トン)を全国の電力会社に先駆けて建設したわけだ。とはいえ、原発が再稼動できない現状では、中間貯蔵施設など宝の持ち腐れと言えなくもない。

   一方、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体は国内外に約2500本貯蔵しており、高レベル放射性廃棄物のガラス固化体は六ヶ所村の貯蔵管理施設に1737本が一時貯蔵されている。六ヶ所村の貯蔵管理施設は体育館の床に穴を掘ったような施設で、6075本が収納可能で、将来的には4万本程度に増やす予定だが、再処理工場が稼動せず、最終処分場も決まらない現状では、核燃サイクルそのものが成り立たず、中間貯蔵施設の先行きが懸念されている。

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