「アベノミクスで儲けた芸能人」日テレが特集 川合俊一「高級車2台分」、松居一代「数億円」…本当か

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「過去に大きな失敗の芸能人はたくさんいる」

   番組で最後に紹介した女優の松居一代さん(56)の場合は、出演した専門家も「本物の個人投資家」と言うほど筋金入りだった。

   1日で億単位のお金をパソコンで運用するといい、ある不動産債券を2012年12月26日の安倍晋三政権発足前に買って、アベノミクスで13年3~5月にその価格が高騰すると、一気に売り抜けて数億円の儲けを出したという。海外の債券にも手を出し、13年に入って、マンション4戸分の利益が出たと紹介された。松居さんは現在、夫の俳優、船越英一郎さん(53)とともに、東京都内の高級住宅地で4億円の豪邸に住んでいるそうだ。

   しかし、その生活は、特異なものだった。お金などを「ちゃん」付けでわが子のように扱い、買い物などでもその使い方を訓練しているという。松居さんは、その結果として、「負けたことがないんです」と説明していた。

   アベノミクスの結果、芸能人でも儲けられるようになったというのは本当なのか。

   国際金融アナリストの小田切尚登さんは、その可能性は確かにあるとみる。

「昨年より株価は上昇しており、円安でドルなどの価値も上がって、海外投資は有利になっています。ですから、アベノミクスで儲かる確率は高くなっているとは言えると思います」

   ただ、神様でもない限り、勝ち続けることは不可能だと指摘する。

「芸能人で普段から収入が高いので、着実に投資して儲かることもあるでしょう。しかし、人はいいことしか言わないものです。あくまでも、運がよくて儲かっただけと考えるべきです」

   そのうえで、小田切さんは、メディアのあり方にも注文を付ける。

「テレビなどを見て、一般の人が浮かれてしまう影響も考えてほしいと思います。芸能人で過去に大きな失敗をしている人はたくさんおり、そういう人のことももっと取り上げるべきではないでしょうか」
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