水嶋ヒロさん(29)が2013年9月9日放送のトークバラエティー番組「しゃべくり007」(日本テレビ系)に「俳優」として登場した。本人いわく「3年以上ぶり」のバラエティー番組出演となった。
お茶の間で目にするのは久々とあって大きく注目されたが、違和感を覚えた視聴者が少なくなかったようだ。「小説家」としての経歴に、一切触れられなかったのだ。
「歓声に圧倒された。ビックリした」3年ぶりで緊張
水嶋さんの出演はレギュラーメンバー、観客にも知らされておらず、スタジオに登場した瞬間客席の女性から大歓声が上がった。水嶋さんは恐縮したように、レギュラーのくりぃむしちゅーらに「ご無沙汰してます」と頭を下げた。
久々のバラエティー番組出演ということで、くりぃむしちゅーの有田哲平さんは「声聞いたのも久しぶり」と驚いた様子だった。今回の出演が14年1月公開の主演映画「黒執事」PRのためと聞くと、メンバー全員「早すぎる!」と突っ込み、また驚いているようだった。
「ミステリアスな私生活を暴く」として根掘り葉掘り質問され、3年ほどテレビ番組を見ていないのでテレビ事情にうとい、休日はDVDで映画を観たり、買い物をしたり、旅行に行ったりしている、マイブームは運気が上がる赤いボクサーパンツで20枚ほど持っている、一番好きな食べ物は寿司で1週間に2回ほど食べに行っている、などと明かした。
その中で「『体にいいものを食べるオタク』で、酵素玄米、フルーツ、野菜中心の食事をしている」と話したが、水嶋さんは映画の役作りもあってか肌は青白いほど白く見え、体もかなり細くなっている。有田さんから登場時もフラフラだったと冗談交じりに指摘され、「気にしてる割には栄養大丈夫?」と突っ込まれると、「ちょっと圧倒されちゃったんですよ。歓声浴びるのも何年ぶりだっていうぐらいだったんで、ビックリしました」と、久々の番組出演で緊張気味だと打ち明けた。
経歴紹介に「ポプラ社小説大賞受賞」がなかった
元気そうな姿に安心したが、何か物足りなさを感じる。…そういえば、「小説家」としての活動はどうなっているんだ?
番組で紹介された経歴は以下の通りだった。
「2005年 ドラマ『ごくせん』で俳優デビュー
2006年 ドラマ『仮面ライダーカブト』で初主演
2007年 ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』に出演し、一躍話題に
2009年 映画『ドロップ』で主演
2010年 第33回日本アカデミー賞新人俳優賞 受賞 第34回エランドール賞新人賞 受賞 映画『BECK』で主演
2014年 主演映画『黒執事』が2014年1月18日(土)公開予定」
このように、10年に処女作「KAGEROU」でポプラ社小説大賞を受賞、という華々しい経歴が紹介されず、話を振られることもなかった。インターネット上では視聴者から「小説家の件は話題に出してはいけないのか?タブー、黒歴史、ってこと?」「『KAGEROU』にまったく触れていないことが一番ミステリアス」などと書き込まれた。
10年9月に所属していた研音を退社した際には、研音は「水嶋さんが表に出るよりも執筆活動をしていきたいと話している」とし、妻のシンガーソングライター・絢香さんは「モノ作り(クリエイティブ全般)の仕事を中心に活動する。その中には執筆業だけでなく俳優業も含む」と、小倉智昭さんに送ったメールで明かしていた。これだけ見ると、もっと「執筆業」がフィーチャーされてもいいように思える。
水嶋さんの公式サイトでは活動内容が紹介されているが、創作活動については、「KAGEROU」以降、絢香さんのツアーグッズや動画のディレクション、自身のファンクラブのグッズプロデュースなどで、執筆を行っている様子はない。
「しゃべくり007」で「KAGEROU」に触れられなかったのは何か意向があってのことなのか、また現在は執筆活動は行っていないのか、水嶋さんのマネジメントを一部担当しているエイベックスに問い合わせたが、9月10日19時現在、回答は得られていない。