内閣府が2013年9月9日に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質ベースで前期比0.9%増、年率換算では3.8%増だった。8月12日に公表した速報値(前期比0.6%増、年率2.6%増)から上方修正した。
速報値の発表後に明らかになった法人企業統計などを反映し、設備投資や公共投資が上方修正された。実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は0.7%増(速報値0.8%増)、住宅投資は0.3%減(0.2%減)、設備投資は1.3%増(0.1%減)、公共投資は3.0%増(1.8%増)。民間在庫の寄与度はマイナス0.2ポイント(マイナス0.3ポイント)だった。
生活実感に近い名目GDPは前期比0.9%増(速報値は0.7%増)、年率で3.7% 増(2.9%増)だった。速報値では名目が実質を上回る「名実逆転の解消」が3四半期ぶりに実現したが、改定値では3四半期連続で「名実逆転」が続いた。