ナチス・ドイツ総統、アドルフ・ヒトラーの護衛を務め、第2次世界大戦末期にヒトラーが自殺するまでの日々を知る最後の生存者であるローフス・ミッシュ氏が2013年9月5日(現地時間)、ベルリンで死去した。96歳だった。
ミッシュ氏は1917年、現ポーランド領オポーレに生まれた。20歳でナチスの武装親衛隊に志願し入隊、40年からヒトラーの護衛を務めた。
2005年にAFPが行ったインタビューで、ヒトラーと妻のエバ・ブラウンの死について「ヒトラーはテーブルに座ってうつ伏せに倒れ、エバは彼の隣に横たわっていた。私はそれをこの目で見た」などと語ったほか、06年には著書「ヒトラーの死を見とどけた男 地下壕最後の生き残りの証言」を出版するなど、ヒトラーの最期を目撃した最後の生存者とされていた。