宮崎駿監督の「憲法9条」「従軍慰安婦」発言 鈴木プロデューサーへの脅迫がきっかけ

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引退後はジブリの若手にアドバイスもしない

   この発言の後に脅迫が始まり、鈴木プロデューサーが街を歩いているときや、電車に乗っているときにブスッと腹を刺されるかもしれないと心配し、「僕も発言しよう」と思い立った。そしてジブリの高畑勲監督(77)を誘って「熱風」で憲法9条改正反対を主張した。

「(ジブリ内に憲法改正反対が)3人いると、攻撃する的が定まらないだろうと」

などと掲載の経緯を語った。「熱風」での発言が大きな騒動になったことも知っているようで、もう少し考えをまとめてから話せばよかったとの反省も見られたが、発言について修正や訂正はしないと語った。

   さて、この日の会見でも体力と気力の衰えを理由に引退すると明言した宮崎監督だが、引退後も車の運転が出来るかぎり奥さんの手作りの弁当を持ってスタジオに通い仕事をするそうだ。それは「ジブリ美術館」に展示されている絵などのメンテナンス。

「僕は自由人なので、やりたくなったもの、やれるものはやる」

   ただし、アニメ製作の延長線上にない仕事はするが、ジブリの新作の監修、若手へのアドバイス、脚本への関与などはしないという。また、「熱風」で発言したのは諸所の事情があったからで、これからはそのような知識人的発言はしないと強調していた。

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