宮崎駿監督の「憲法9条」「従軍慰安婦」発言 鈴木プロデューサーへの脅迫がきっかけ

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   スタジオジブリの宮崎駿監督(72)の引退記者会見で、「慰安婦問題で日本は謝罪して賠償すべきだ」などとインタビュー記事で発言したことに関する「真相」を語った。

   ジブリの鈴木敏夫プロデューサー(65)が新聞のインタビューで「憲法九条」改正問題について発言したところ、ネットで脅迫が届くようになったため、自分も同様のことを発言して脅迫者の注意をそらし鈴木プロデューサーを守ろうと考えたのだというのだ。

憲法第9条などを変えることには反対だ、と訴える

   ネットで大バッシングに発展したのはスタジオジブリが2013年7月10日から全国の書店で配布した無料の小冊子「熱風」7月号の「憲法改正」特集。宮崎駿監督は「憲法を変えるなどもってのほか」という記事に談話を寄せ、戦争放棄をうたった憲法第9条などを変えることには反対だ、と訴えた。 さらに、従軍慰安婦や領土問題に踏み込んで、

「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです。領土問題は、半分に分けるか、あるいは『両方で管理しましょう』という提案をする」

と主張した。

   引退会見でこの騒動に関して質問された宮崎監督は、「熱風」でこうした取材に応じたのは、中日新聞の憲法9条改正特集の記事で鈴木プロデューサーが発言したことがきっかけとなり、ネットを通じて脅迫が届くようになったためだと説明した。

   記事は13年5月3日付けで、鈴木プロデューサーは憲法9条を改正するなんてもってのほかで、むしろ9条があるから日本は平和だったと世界にアピールすべきだ、とした。さらに、安倍首相は九条の改正を視野に入れている、と指摘し、

「平和ぼけですね。想像力に欠けているわけでしょ。安倍さんなんかはね、年が若いのになぜああいうことを考えるのか、ちょっとピンときません」

と批判した。

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