派遣労働者として働く人の中で、35~39歳が最も多いことが、厚生労働省の2012年の派遣労働者実態調査でわかった。2013年9月5日、同省が公表した。4年前の前回調査では30~34歳が最も高く、派遣労働者が正社員にならずに年齢を重ねている実態が明らかになった。
年齢別の割合は、35~39歳が19.2%で最多。30~34歳16.4%、40~44歳15.1%だった。平均賃金は時給1351円と前回調査(1290円)から61円上昇。賃金に対する評価は「満足していない」が派遣労働者全体の35.1%、「満足している」が34.9%だった。
今後の働き方の希望を聞くと、「正社員」が43.2%で前回の40.9%を上回った。「派遣社員」を希望する人も43.1%いた。ただ、25~29歳で52.5%、30~34歳が52%など、49歳までの「働き盛り」の年代では正社員の希望が半数を占めた。
また労働時間では、法定労働時間を上回る「週40~50時間未満」が35.7%で「50時間以上」も9.3%あった。