「婚外子差別は違憲」にネトウヨが猛反発 日本人と浮気した外国人たちに遺産を狙われる?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   結婚していない男女の間に生まれた子(婚外子)の財産相続が、結婚している親の子(婚内子)の半分というのは違憲だと2013年9月4日に最高裁が判断を下したところネットでは、「婚姻制度と日本社会が破壊されるっ!」といった呼びかけが起こり、その理由が書かれた記事が「拡散希望」としてツイッターなどで広がった。

   朝日新聞などの全国紙は社説で、両親が結婚していたかどうかで責任のない子供に不利益を与えていた、と今回の違憲判断を歓迎し、「遅すぎた救済」などと立法で解決できない国会を非難しているが、なぜネットで怒りの声が挙がっているのだろうか。

「婚姻制度と日本社会が破壊されるっ!」?

   今回の裁判の当事者は和歌山県の42歳の女性で、父親は妻がいて、父親と未婚だった自分の母との間に生まれた。

「どんな立場で生まれようとも、すべての子供は平等という当たり前のことを訴えてきた」

と語っている。父親とは同じ家で暮らしてきたが、父が死んだあとに相続問題で差別を実感したのだという。それは自分が婚内子の半分しか遺産をもらえなかったこと。より多くの遺産がほしいのではなく、自分の価値は半分ではないことを認めてもらいたかったのだという。今回の違憲判決は裁判官14人全員一致で決定した。

   ところがネットの一部で、この決定はおかしいという声が挙がり、ツイッターなどで「拡散希望」として、「婚外子と嫡出子の遺産相続が平等になると、婚姻制度と日本社会が破壊されるっ!」という記事がアップされた。嫡出子と非嫡出子間の相続格差規定は不当な差別とお考えでしょうか?と問いかけ、

「もし、ご主人が亡くなられて悲嘆にくれているときに突然『ご主人の子供です。平等だから財産半分よこせ』と言われたらどうしますか?裏切られていただけでもショックなのに。もしかしたら残された財産は僅かな庭付きの家だけだったら?」

と書いている。また、日本は「一夫一婦制」の国なのに法にそむいて妻子に申し訳ないと思うどころか、自分たちの権利を主張するのはおかしいとし、

「人権と言うなら、正式な妻であり、嫡子である自分たちに隠れて人の家庭を踏みにじっていた人たちこそ人権を犯した加害者ではないでしょうか?」

などと説明している。

姉妹サイト