スピード離婚に「隠し子」発覚……「隠蔽」批判に揺れる山本太郎参院議員(38)だが、実は一連のスキャンダルの影には、とんでもない企みが隠されている、という話が支持者周辺に浮上している。
「山本太郎さんに対するネガティブキャンペーンは闇の陰謀であり、同調するべきではありません」
山本太郎を付け狙う「闇のもの」たち
ツイッターで大真面目に語ったのは、ある山本議員支持者の男性だ。2013年9月3日、東京スポーツの「隠し子」スクープ直後のことである。彼はさらに、「闇」の目論見の詳細についてこう説明する。
「政治家のすべてへの絶望感を広めるのは闇の策略です。少数ではあるが、まじめに国民に奉仕しようとする政治家もいることを否定するのは誤りです」
驚くことに、こうした説を唱えるのは1人や2人ではない。山本支持者を中心に少なからぬ人々が、これらのスキャンダル報道に「闇の勢力」「あいつら」と称されるグループが関わっていると主張しているのだ。
「闇のもの達のあげあしやネガティブなニュースに揺さぶられて分離の方向に思考させられたら、あいつらの思うツボなんだと気付いて欲しい!今は一人でも多く民意を1つにするときなんですよ!」
「(スキャンダル報道が相次ぐのは)権力者・既得利益集団が山本太郎を自分達にとっての脅威と認識している証。あいつ等相当焦ってるね」
「山本太郎を潰そうという強い意図を感じるな。よほど都合が悪いんだろう」
彼らの言う「闇のもの」とは、原発を推進する政府や電力会社、マスコミなどのことらしい。中には「アメリカが山本太郎潰しに動いている!」と唱える人もいる。
そもそも山本太郎「当選」自体が陰謀?
こうした支持者たちの「闇」に関する主張は、具体性に乏しい。それでも立場を問わずさまざまな陰謀説が飛び交っている。特に山本議員支持者には離婚発覚以来、メディアが報じるスキャンダルをすべて「闇の陰謀」「政府の圧力」と決め付ける人が続出している。しまいには当選そのものが、脱原発の闘士である山本議員を持ち上げておいて「公開処刑」するためのシナリオだった、と言い出す人までいる。
彼らの中では、今回の「隠し子」、そして「離婚」を立て続けにすっぱ抜いた東スポは当然「闇」の手先にされている。暴行疑惑を報じた週刊新潮はもちろんその大幹部だ。
ただ、山本議員は自分からベビーの姿を公開するなど、少なくとも東スポには積極的に情報を提供している風にも見える。
本人も「公表すれば子どもが狙われる」と主張
なお、山本議員当人もこうした「闇」からの攻撃を主張しており、今回の「隠し子」問題に対しても、4日更新したブログで公表を控えた理由について、
「公表すれば子どもが狙われ、脅しのネタにされる可能性があるかもしれない」
との危惧からだったと釈明。さらに、
「ごく限られた『信頼出来る身内』と『役所』しか知り得ない、まだ決まって間もない『子どもの名前』を言える取材者は、どうやって戸籍など個人情報にアクセス出来たのでしょうか? 計り知れない大きな力が働いていることをハッキリと感じるのは、僕だけでしょうか? これは、普通には考えられないことだ、と弁護士チームは言っています」
といい、何者かが報道の背後で糸を引いている、との見方を示した。離婚発表時にも、敵対者の目的は「山本太郎の精神構造を破壊すること」だと真顔で語っている。
当選からまだわずか1か月あまり。山本陣営と「闇」との戦いは、当分続きそうだ。