2020年夏季五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会が目前に迫り、招致レースはゴール目指した追い込みに入っている。英ブックメーカー(賭け業者)などは東京を本命に挙げているが、東京都の幹部らは油断はできないと気を引き締めている。
過去2回連続で「本命」が落選
五輪招致で英ブックメーカーは2013年に入ってからは東京本命視を維持しており、老舗ラドブロークスの3日のオッズは1.62倍。トルコのイスタンブールとマドリードはともに4倍だった。米経済通信社ブルームバーグによると、オンラインでのオッズをまとめているオッズチェッカー・ドットコムでは、東京を予想しているのは44%で、マドリードは29%、イスタンブールは24%という。
IOC総会はブエノスアイレスで8日(日本時間)に開かれる。五輪開催都市は約100人の委員の投票で決まる。「東京」は30票前後を固めたとされるが、最終段階で決める委員が10人前後いるとみられる。12年大会、16年大会と2回続けて、それぞれ本命だったパリと米シカゴが落選しており、日本の関係者は現地でラストスパートに努めているという。