「匿名の怖さ」教える小学校のネット授業 「2ちゃん流出」「バカッター」騒ぎで話題に

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「いじめなどがないように、教えている」

   ネット上では、岐阜聖徳学園大学附属小の試みについて疑問の声もある。

   チャット主の実名を明かすことに、「イジメの原因作ってね?」「終わった後が修羅場だな」「やったらクラス替えしないと駄目だろw」といった指摘があるのだ。

   その一方で、「体で覚えるいい授業だな」「とりあえず荒らしとバカッターは減りそう」「大人になってやらかすより傷は浅いかもなー」と授業を評価する声も出ていた。

   いじめなどの可能性について、付属小の教頭は、取材にこう説明する。

「チャットに具体的なテーマを与えていますので、特定の個人攻撃につながるものではありません。学校では、いじめなどが起きないように配慮して教えています」

   そのうえで、ネット授業の意義を強調した。

「ツイッターなどのトラブルは、その一言が世界中を駆け巡ってしまうという実感がないことがあります。しかし、匿名だと認識していても、場合によってはIPアドレスや残ったログから本人が特定できてしまいます。そこで、授業では、ネットの書き込みは、匿名ではないという認識を持たせるように教えています。実名だと思って書き込めば、トラブルを防げると思うからです」

   ソフトを共同開発したデザイン会社「コンセント」によると、付属小で2011年から実証実験に取り組んできて、効果があることが分かってきた。早ければ14年春にも発売する予定で、試しにやってみたいという問い合わせがすでに来ているという。

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