「匿名の怖さ」教える小学校のネット授業 「2ちゃん流出」「バカッター」騒ぎで話題に

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   小学生が最初は匿名でチャット、その後に実名が示されびっくり仰天――。岐阜市内の私立小学校がこんなネット授業の試みを行っていると報じられ、話題を呼んでいる。

   「ネットの功罪 子供たち学ぶ」。岐阜聖徳学園大学附属小学校のユニーク授業は、日経新聞の2013年8月17日付記事でこう紹介された。

教師が手元のボタンを押すと、実名が表示

   記事によると、附属小では、6年生の授業で児童らにタブレットを使って匿名のチャットを書き込ませる試みをした。すると、書き込みは徐々にエスカレートし、5分ほどで誹謗中傷が増えてきた。そこで、教師が手元のボタンを押すと、チャットに書き込んだ児童の実名が表示され、教室が一転して気まずい雰囲気になったというのだ。

   授業に出たある児童は、匿名でも結局ばれてしまい、「考えて書かないと」と感想を話していたという。

   実は、タブレットには、岐阜聖徳学園大学の教授が企業と共同開発した小学生向けソフトのプログラムが組まれていた。これは、匿名発言に責任を持つように教えるためのものなのだそうだ。

   半月以上前のこの記事が話題になったのは、最近ネット上を騒がせているトラブルのためらしい。

   2ちゃんねるでは、有料サービス「2ちゃんねるビューア(通称●)」の個人情報が漏れ、書き込み主が次々に暴かれて炎上する事態になった。また、ツイッターでも、店の冷蔵庫に入る行為を自慢したツイート主が身元を特定されて解雇されるなどの騒ぎが社会問題化している。

   こうした背景があって、2ちゃんでは、付属小の試みについて、「まるでどこかの匿名掲示板だな」「おーい、おまえら笑えないぞこれ」などと書き込まれ、論議になっていた。

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