無煙たばこでも受動喫煙リスクの指摘 煙が出なくても呼気から有害物質

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JT「無煙たばこと健康の影響、今後研究が必要」

   日本学術会議では提言書で、「受動喫煙」や「煙」の再定義を促している。煙の有無という議論にとどまらず、無煙たばこそのものや使用者の呼気から発生する有害物質も含めて受動喫煙を考えるべきというわけだ。

   国際的には、日本も批准している「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」第8条で「たばこの煙にさらされることからの保護」が明文化され、国内でも健康増進法に基づき受動喫煙の防止対策が進められている。だが無煙たばこは実際に煙が出ないことから「別物」とみなされ、国内では規制の枠外と扱われることもあるようだ。同会議では、無煙タバコは使用者だけでなく周囲にいる人も、一般的な紙巻きたばこに匹敵する健康被害を与えると訴えている。

   日本では「煙対策」として新たに発売されたことから、じわじわと増えていくのではないかとの懸念もあるようだ。

   JTのIR広報部はJ-CASTニュースの電話取材に対して、「日本学術会議の提言内容については存じています」と話したうえで、「さまざまな意見がありますが、無煙たばこと健康の影響については明確になっておらず、今後研究が必要と考えています」とコメントした。

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