料金割引「儲ける機会を減らすことに」
東京湾アクアラインの値上げは避けられそうにない。
ただ、国土交通省は「通行料金が3000円になることはありません」と断言。「現段階では、3000円より安くなりますが、どこまで下げられるか。具体的な金額は決まっていません」と話している。
現在、国交省はNEXCO東日本などの道路会社が導入した割引料金制度を総点検している。「アクアラインも全国の高速道路のパーツの一つでしかありません。(国交省で)統一的な料金をつくってから、NEXCOが割引メニューをつくることになります」と説明する。
それでなくても、高速道路事業はこれまで採算度外視で、全国に高速道路を網の目のように張り巡らせてきた。結果、多額の借金を背負い、その返済に追われている。
国交省は「建設コストは通行料金で賄うのが原則です。割引を続ければ、儲ける機会を減らすことにもなります」と厳しい。同省は少なくとも「50%」の割引率は「行き過ぎ」とみており、よほど地元自治体などの財政支援がないと、「50%割引」はなくなることになりそうだ。