「人の指入りカクテル」の指をお客飲み込んだ そもそもなぜ指があるのか、とネット騒然

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   カナダのユーコン準州のホテルのバーで、「人の足指が入った名物カクテル」の指を客が飲み込んでしまった。このニュースに日本のネットが騒然となっている。

「そもそもなぜにゆびいれるの?」
「何を考えてこんな物作ったのか・・・」

   まずなんのために「人の足指が入った飲み物」が存在するのか、と驚いているのだ。一体どんなものなのか。

指を唇につけて飲むことがルールという

人の足指入りカクテルは実在した
人の足指入りカクテルは実在した

   このカクテル、英語では「Sourtoe」(サワートー)と呼ばれている。1973年に誕生し、現在はカナダユーコン準州ドーソン市にある「ダウンタウンホテル」内のバーでのみ提供されている。同ホテルからリンクの貼られている公式ホームページによると、乾燥させ塩漬けにした人間の足の指をドリンクにいれたものだ。指を唇につけて飲むことがルールという。

   そんなことをしてなんの意味があるのかについては、こう説明している。

「サワートーを飲んで故郷に帰れば、人々はあなたを畏怖の眼で見ることでしょう。こんなひそひそ声もきくかもしれません。『あそこにいる人を見ろよ、あの人はサワートー・カクテルを飲んだんだぜ』ってね」

   これまでの約40年間に約6万人以上が挑戦し、8本の指が使われてきた。サイトにはそれぞれの指の遍歴も記されている。

   そもそもこのカクテルがつくられたきっかけは、バー創業者のキャプテン・ディックが中古のキャビンの中からアルコール漬けの指を発見したことだ。指の持ち主はラム中毒の漁師だった。吹雪の中、アメリカへと国境越えをしようとしていた際に、足の指に凍傷を負い、切断することになったのだという。

   キャプテン・ディックは友人と相談の上、「普通でない飲み物をつくるため」、サワートーのルールを定め、この指入りのカクテルを1973年にエルドラド・ホテルで提供開始した。しかし1980年にある客が13杯目のサワートーに挑戦していたときに、後ろに倒れた拍子に指を飲み込んでしまった――と、こんな調子で、それぞれの指が入手され、飲み込まれたり盗まれたりしてきた顛末が描かれている。切断の理由は凍傷のほか、手術不能なデキモノ、糖尿病、芝刈り機事故などさまざま。ロンドンまで持ち去られ、返還されたのに、結局野球選手に飲み込まれてしまった指もあるらしい。

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