選管事務局5人中4人が他事務局と兼任
選管事務局には5人が所属している。1人は選管専任だが、今回処分された事務局長を含む残り4人は他の部署との兼任だ。処分された事務局長も、財務監査を行う「監査委員」と、市職員の身分の権利を守る「公平委員会」の事務局を兼務していた。事務局長は3組織の事務局業務に携わっていたことになるが、それぞれの委員会の業務量は季節や政局によっても変動するという。そのため、市の人事課では、この事務局長の職場がどの程度忙しかったかは一概に言えない、としている。
ただし、事務局長が異様に「さぼっていた」というのは揺るぎない事実だ。泉南市では、職員の週の労働時間を38時間45分と規定。これを年間の労働時間に換算すると、有休取得分をカウントしなければ1930時間程度になる。単純計算すれば、事務局長は年の労働時間の14%程度をソリディアに費していたことになる。
市では281時間分の給与額にあたる約76万円を早急に返還するように求めており、事務局長も返還に応じる意向だ。
市は向井通彦市長名で、
「このたびの職員の不祥事により、市民の皆様の市政への信頼・信用を失墜させる事態を招いたことに対しまして心からお詫び申し上げます。今後、全職員が服務の根本基準である全体の奉仕者として、公共の利益のために職務に専念するという自覚を再認識のうえ、服務規律の一層の徹底と再発防止を図り、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります」
との謝罪コメントを出している。