「人殺しの道具は教育上よくない」
抗議した理由について、安保破棄・諸要求実現神奈川県統一促進会議の事務局長は、取材にこう説明した。
「銃などは人殺しの道具ですから、子どもたちに持たせるのは教育的によくないということです。道徳的、倫理的に人を殺してはいけないわけで、大人でも持つのはよくありません」
むしろ教育的ではとの指摘については、「米軍は、人を殺してもいいという観点から銃を触らせています。人を殺してはいけないことには同意すると思いますので、そのような観点から考えてほしい」と反論した。戦艦や戦闘機については、「乗ったりすることは確かに違反ではありませんが、人殺しの道具として道徳的、倫理的には問題があると思います」と話している。
一方、米海軍横須賀基地の司令部広報では、取材に対し、「デモンストレーションの一環として、来場者の一部の日本人(お子様を含む)の方々に求めに応じ装備品を持たせていたようです」として、子どもらに弾丸未装填の銃などを持たせていたことを認めた。そのうえで、「米海軍は今回の件が、文化的な背景の違いから一部の方々に対し、意図せず大変不快な思いをさせてしまったことから、今後同様のことが起らぬよう最大限配慮してまいる所存であります」とコメントしている。
なお、2012年4月には、陸上自衛隊でも練馬駐屯地の行事で市民に銃を持たせていたことが分かり、市民団体が陸自幹部らを銃刀法違反で1年後に刑事告発する事態になっている。このときも、ネット上では、銃刀法違反にまで問うことに疑問の声が出ていた。