流出リストとログの照合で、書き込み内容がまるわかり
今回流出したデータには、「2ちゃんねるビューア」利用者の実名・住所などを含むリストと、各利用者がこの1か月前後どのような書き込みを行っていたかというログが含まれる。その規模は約3万人分、100ギガバイト近くに達し、両者を照合していけばその「表の顔」と「裏の顔」を容易に紐付けることが可能になる。
ネット上では、今回の流出をめぐって起こった悲喜劇が多数報告されている。たとえばある企業では、社員が2ちゃんねるに自社の悪口を書き込んでいたことが発覚、
「1時間絞られた挙句任意退職勧められてたわ そいつ終始下向きながら泣きしゃくってたけどまあ仕方ないね、ただ妻子いるのにこれからどうするんだろ」(同社のセキュリティ担当者を名乗る人物の書き込み)
ほかにも「玄関の表札横に、『2ちゃんねらー○○○○(俺の名前)の家w』って銀色のマジックで書かれてた」、流出をきっかけに社内不倫がばれたといった報告や、自分の書き込み内容が周りに知られることへの不安に怯える声などが、大量に書き込まれている。
「夜の7時半辺りから急激にメンタルがおかしくなってくる 『どうしよう、どうしよう』ってずっと頭の中で響いてきて指先が震えてくる」
「とりあえずゆっくりと引越し準備を進めようと思う 家売るのって大変だよね……」
「明日上司にいうわ もうさらされるの確定だろ 俺が悪かった よくて依願退職だろうな 人生終わった もうお天道様の上は歩けないな」
「チョン帰れとか創価叩きとか会社の悪口とか性癖とか こんなカキコばかりだったんだけど マジでどうしたら良いんだろ?」
逆にデータから書き込み内容の「特定」や「晒し上げ」を行うユーザーもいる。このため、当面被害は広がり続けそうだ。