「朝日新聞や毎日新聞が『はだしのゲン』問題で教育委員会の決定をひっくり返したことは許されて、選挙で選ばれた首長がそれができないとしたらおかしな話だ」――橋下徹・大阪市長は2013年8月27日、「はだしのゲン」閲覧制限問題をめぐり、新聞各社の報道をこう皮肉った。橋下市長に対しては教育への「介入」がたびたび批判されており、これにやりかえした形。橋下市長自身は教委の「完全独立性」を認めないとする一方、「朝日新聞や毎日新聞は教育委員会の絶対的な独立性を掲げているのに、自分たちはああやってある種の圧力をかけていいんですかね？」と疑問を呈してみせた。