「料理本や番組はどうなるの?」
河原雅彦さんのコラムについては、ネット上でも、好意的に解釈する声はある。「思考停止してる人も多いから言いたいことはわからなくもない」「試行錯誤して苦労しないと、料理じゃない、ってことかな」といったものだ。
しかし、その考え方に対して、首をひねる向きは多いようだ。
まず、なぜクックパッドだけを批判するのかという点だ。「『他人のレシピ』っていうけど料理本や番組はどうなるの?」「その価値観で行くならレシピ本を参考に作るのとかも全部駄目じゃん」と疑問が出た。自分流の料理を作るにしても、基礎は必要ではないのかという指摘もあった。
さらに、レシピを元にしても味は同じにならないとの指摘が出た。「試行錯誤しているうちにクックパッドと異なる料理になっていきます」「味付けは自分の味にするし、皆が皆人様の家庭の真似してるなんて思わない」
また、日常的な家庭料理には当てはまらないでは、との声も強かった。「子供を含めた家族の分を毎日作るシチュエーションでは、勝手が違うでしょ」「趣味人しかできない家事なんて日常に支障をきたしちゃいますよ」などだ。論議になったのも、週刊朝日の読者あてに書かれたコラムがネット上に流れたため、主婦らの目にも留まったためだとの見方が出ている。
今回の話題について、週刊朝日の編集部に取材すると、「編集部として、特にコメントはありません。原稿をやり取りしている事務所に聞いてほしい」と担当編集者が答えた。そこで、河原さん所属事務所のハイレグタワーに取材すると、担当者が外出中のためすぐに対応するのは難しいとのことだった。