巨大掲示板「2ちゃんねる」で過去ログなどの閲覧ができる有料サービス「2ちゃんねるビューア」(通称:●)の利用者情報3万2586件が流出したことがわかった。
運営元のN.T. Technologyがウェブサイト上で2013年8月26日明らかにした。お知らせ文はその後削除されている。流出したデータには、政府機関やマスコミ、大手企業関係者と見られる利用者のものも含まれ、混乱が広がっている。
何者かが匿名で情報公開
これらのデータは通信匿名化ツール「Tor」を通じて何者かが公開したものと見られる。25日夜になって情報が拡散、2ちゃんねる上で「なりすまし」が相次ぐなどして判明した。
流出したデータには、2ちゃんねるビューア利用者の氏名やメールアドレス、クレジットカード番号、住所、電話番号などかなり詳細な個人情報が含まれている。名簿の中には、メールアドレスなどから外務省など政府機関職員や朝日新聞を始めとするマスコミ、このほか大手企業の関係者と推測される利用者も。また別のデータには、こうした利用者がどのような書き込みを行っていたのかを示す履歴も保存されている。
現在、2ちゃんねる運営関係者が流出の有無を確認できるサイトなどを立ち上げ、情報の確認、カードの利用停止などを呼びかけている。