14年春の採用試験合格者、「倍増するとは思わなかった」
公務員試験の予備校でもある「資格の学校」TACは、「自民党政権になって採用抑制が見直され、合格者が増えることは予想していましたが、さすがに(一般職が)2倍も増やすとは思いませんでした」と、驚く。
「(民主党政権は)まず削減ありきで、仕事量が増えすぎたり、仕事が引き継がれないままだったりと、現場が大混乱している話はよく聞きましたから、新たに採用した人材を、人手不足の部署に配置するところから始めることになるでしょう」と話し、2015年春の新規採用も機動的、弾力的に実施していくことになりそう。採用枠が広がる可能性もある。
一方、ここ数年の就職氷河期や安定志向の高まりもあって、国家公務員を志望する人は増えている。TACは、「公務員の志望者は、景気がよくなって民間企業への就職が上向くと減る傾向にありますが、この春は増えました」という。なかでも、女性。また地元志向の強まりから、地方公務員の志望者が増えている。
半面、国家公務員の総合職を志望する人は減少している。人事院によると、2013年度の総合職の応募者数は1633人減の2万2248人で、競争率は12.7倍と前年度の17.4倍より下がった。