「メジを食べるのはやめましょう」――。水産庁の宮原正典次長が、クロマグロ(本マグロ)の子どもで、本マグロの刺身として店頭に並ぶメジマグロを食べるのを控えるよう、呼びかけた。全国の漁業関係者ら約340人を集めた、2013年8月22日の太平洋クロマグロの資源管理に関する会議で訴えた。
水産庁は、資源量を回復させるため、クロマグロの漁獲規制を強めているが、クロマグロとして水揚げされるうちの98.8%は、卵を産むようになる前の3歳以下のメジマグロなどが占めているという。
クロマグロの数が過去最低水準に落ち込んでいるうえ、子ども(メジマグロ)の数もここ3年は減っている。そのため、「今後ともマグロを食べていくには、今は我慢しなければいけない」と訴えた。
また同日、水産庁は太平洋クロマグロの国際的な資源回復計画を日本主導で策定し、2015年から実行に移す方針を明らかにした。