LINEの月額運用費「30万円」に泣く 政党アカウント、参院選後に大半が「撤退」

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政党が利用するのは中小企業向けのプラン

   LINEが公表している媒体資料によると、初期プランの場合、契約期間や配信できるメッセージの数によって料金が違う。4週間に5回までメッセージを発信できる契約だと800万円、12週間で7回までメッセージを発信できる契約だと1000万円という具合だ。

   それ以降は「継続プラン」があり、「友だち」が10万人いるアカウントの場合、月に4回までメッセージを配信できるプランで月額250万円。メッセージ1通あたり6.25円かかっていることになるが、「友だち」の数と配信回数が増えるほどメッセージあたりの単価は下がる仕組みだ。

   こう見ると、導入には非常にハードルが高いように見えるが、これは大企業向けのプラン。政党が打診されたのは、中小企業向けの「LINE@」(ラインアット)と呼ばれる廉価版プランだ。このプランだと、「友だち」と呼ばれる登録読者数が1万人以内の場合で、初期費用5250円(現在はキャンペーン期間で無料)、月額費用5250円(最初の3か月は無料)で利用できる。「友だち」の数が増えるほどコスト増になるが、10万人を越えない場合であれば、月1回メッセージが発信できるプランで月額26万2500円だ。

   現時点での政党アカウントの「友だち」の数を見ると、公明党が最も多く13万3000人、民主党が6万4000人、みんなの党が5万2000人。最も多い公明党の場合でも、月額30万円程度で運用が続けられる計算だが、大半の政党では、それすら負担が大きいと判断したようだ。

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