「ハゲの男性が告ってきたら断りますか?」
「ハゲはやっぱり女性からしたら恋愛対象になりませんか?」
異性の目を気にする男性にとって、ハゲは極めて重大な悩みだ。Yahoo!知恵袋などでは上記のような男性たちの悲壮な相談がひきも切らない。さかのぼれば2000年以上前、プレイボーイだったカエサルもハゲを隠すため、常に冠を身に着けていたという。
非薄毛の「2倍」出会いに期待
実際に2010年の調査によれば、ハゲの進行により31.8%の男性が「行動が消極的になった」と回答したとされる(AGA対策プロジェクト調べ)。もちろん恋愛がらみではなおさらだろう。ところが世の中には、薄毛の男性が、普通の男性以上に恋愛に対してグイグイ積極的になれる場があるという。
それは「ネット」だ。
銀座HSクリニック(東京・中央区)が2013年7月、「薄毛の男性」と「薄毛でない男性」それぞれ200人に、ツイッターやフェイスブックなどのSNSをどのような目的で利用しているかを尋ねた。すると、「友達との交流」や「情報収集」といった回答では両者の割合はほとんど同じだったにも関わらず、薄毛を自覚している男性では「異性との出会いやコミュニティ参加」といった「出会い目的」を選んだ人が、非薄毛男性の2倍以上だったという(薄毛:15人、非薄毛:7人)。
またこれを裏付けるように、Facebookで友人の投稿に「いいね!」を付ける頻度も、若干ではあるが薄毛男性の方が非薄毛男性より高く、SNS付き合いが「マメ」な傾向が見られた。
思えばネットでは現実世界と違い、相手の容姿を意識する機会が少ない。「顔(頭)が見えなければ、自分にもチャンスが……!」ということだろうか。