食料自給率、3年連続で39% TPP参加で「コメ輸入」するなら30%割れに

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   農林水産省が2013年8月8日に発表した2012年度の食料自給率(カロリーベース)は、前年度と同率の39%だった。自給率が40%を切り、39%となるのは3年連続。2012年度は天候に恵まれ、コメ、小麦、大豆の生産量が増加したが、コメは東日本大震災後の価格上昇の影響が続いたこともあり、主食米の需要が減少したのが響いた。

   コメの年間消費量は1人当たり58キロから56キロに低下。国産小麦や大豆の生産量は増加したが、日本人のコメ離れは今回も歯止めがかからず、食料自給率を反転させることはできなかった。

過去2番目に低い水準

   日本の食料自給率は1960年の79%をピークに長期的な低下傾向が続いている。39%は、冷夏によるコメの大凶作で過去最低となった1993年度の37%に次ぎ、過去2番目に低い水準だ。

   食料自給率が長期にわたって低下しているのは、「日本人が食べるご飯の量が減り、肉などのおかずを食べる量が増えたから」(農水省食料安全保障課)という。自給率39%は主要先進国の中で最も低く、日本が食料の多くを輸入に頼っている現実を意味する。政府は2020年度までに食料自給率を50%に引き上げることを目標としているが、実現は困難な情勢だ。自給率の目標に明確な根拠があるわけではないが、専門家の間では食料安保上、過半の50%以上を目指すべきだという意見が根強い。

   農水省によると、2012年度の日本人1人当たりの総供給熱量は1日2430キロカロリー。このうち国産の供給熱量は942キロカロリーに過ぎず、549キロカロリーを主食のコメが占めている。自給率自体は39%と低いが、主食のコメは97%が国内産で、ほぼ完全自給を達成している。コメに次いで自給率が高いのは、野菜75%、魚介類64%。果実33%、大豆27%、畜産物16%、小麦13%などは軒並み自給率が低い。

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