家電販売、「酷暑」で好調 売れるエアコン、薄型テレビも価格「底打ち」

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「高画質」「大画面」4Kテレビに高まる期待

   とはいえ、2013年通年の家電小売の市場規模としては、消費増税の駆け込み需要を見込んでも、「前年をわずかに下回る」とGfKジャパンはみている。

   7月の売上高は、ヤマダ電機が前年同月比6.8%減、ビックカメラ4.3%減、エディオン8.2%減、ケーズホールディングス6.3%減と、それぞれ減少した。月後半の天候不順が響いたほか、薄型テレビやブルーレイレコーダーなどが低迷した。

   GfKジャパンによると、2013年上半期の薄型テレビは前年同期比33%減の320万台。生活家電の伸びを、薄型テレビが食っている構図は相変わらずだ。

   しかし、下落が続いていた価格は平均5万6500円と、前年の上半期から13%上昇。「底打ち」したもよう。

   また大画面テレビへのニーズが高まり、50インチ以上の構成比(数量ベース)は2012年通年の5%から8%へ拡大。新製品の投入が相次いだ高画質の4Kテレビが「この拡大の一端を担った」としている。

   4Kテレビは2012年12月以降、数量、金額ともにプラス成長。13年5月には数量で前年比18.3%増、金額で12.7%増と伸びている。50インチ以上の大画面テレビにおける4Kテレビの構成比は2013年初には1%に満たなかったが、6月には7%に広がった。

   GfKジャパンのアナリスト、山形雄策氏は「4Kテレビはこの秋も新製品の発売が予定されています。メーカーも家電量販店も『推せる商品』として力を入れていますし、年末商戦に向けて盛り上がるでしょう」と話している。

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