国内LCC、お盆の搭乗率伸び悩む エアアジアは新ブランド「バニラ」で仕切り直し

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「シンプルで洗練された味わい」で出直し

   8月20日には、新ブランドを「バニラ・エア」、社名を「バニラ・エア株式会社」にすると発表。世界中で親しまれている「シンプルで洗練された味わい」をイメージし、身近に空の旅を利用してほしいという思いを込めたという。具体的な就航路線は9月下旬に発表されるが、成田空港を拠点にしたリゾート・レジャー路線に特化した上で国際線に比重を置くという。

   国内線が中心の現在の路線構成からは大きく方針転換する形だが、石井知祥(とものり)社長は、その狙いを「(飛行機の)稼働(飛んでいる時間)が長いことと、(客)単価がそれなりに取れる」と説明した。

   また、エアアジア・ジャパンの失敗については

「(他のLCC2社は)機材投入や路線便数の展開が早かった。非常に路線展開が遅かったことが大きかった。路線競争力が劣っていたのが大きな要因」

と総括。マレーシアのエアアジアと一体で使いにくいと不評だったウェブサイトの予約システムについても、

「日本のお客様にとっては使い勝手が悪く、安定性がない。自らのシステムを12月までに作る」

と、エアアジアからは切り離す方針だ。

   現在5機ある飛行機はマレーシア側に返却し、12月までに改めて2機を確保。一時的には大幅に路線縮小するが、14年度に8機、15年度までに10機体制を目指す。

   石井社長は囲み取材を終え、報道陣に

「どうそ、宜しくお願いします!絶対成功させます!」

と頭を下げて会見場を後にした。

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