中島氏「日本で最も危険な政治家」VS橋下氏「どうしようもない教員」
中島氏と橋下氏はかつてバトルを繰り広げたこともある。
中島氏は11年11月、雑誌「創」に掲載された「橋下徹『ハシズム』を支えているものは何か」という記事で橋下氏批判を展開しているほか、ウェブマガジン「マガジン9」の連載で「大阪都構想を実現すればすべてがうまくいくかのような幻想をふりまき、既得権益を徹底的にバッシングすることで支持を獲得するあり方は、非常に危険だと言わざるを得ません。また、そのような独断的で断言型の政治家を『救世主』と見なす社会のあり方も問題だと思います」として、「今や日本で最も危険な政治家となった橋下氏」とまで書いている。12年1月発売の本「ハシズム!―橋下維新を『当選会見』から読み解く」(第三書館)にも寄稿した。
一方の橋下氏は12年1月、ツイッターで「税金で養われている北海道の中島とかいう教員はどうしようもない」「この中島とか言う学者に改革の一つでもやってもらいたいよ。大阪氏の特別参与と言うポジションを与えるからさ。(中略)まあこの中島氏、市役所で会議一つも開けないだろうけど。ほんと税金の無駄」「ダブル選挙前に区割り案を作れ!って、中島氏は一体どういう思考回路をしているのか不思議でならない。まあ学者だから仕方ないか。何一つ実行しない人だから」などと数日間にわたって批判ツイートを展開した。
中島氏は南アジア地域史研究が専門で、05年に「中村屋のボース」(白水社)で大佛次郎論壇賞を受賞している。