米マスコミがダメになった最大理由は9・11事件
米マスコミがここまでダメになった最大の理由は9・11事件である。同時多発テロ事件の発生直後に、米議会は テロ対策などで大統領に幅広い権限を与える「対テロ武力行使容認決議(AUMF)」を採択。それを受けてブッシュ大統領(当時)は「国家非常事態」を宣言し、米国はテロ戦争-そしてアフガン戦争・イラク戦争ーへと突入する。テロ戦争はまだ終結していないので、米国は現在でも「戦時下」ということになる。つまりテロ対策という名目で国民へのスパイ行為などが合法化されてしまう可能性があるわけだ。9・11体制とは、戦時中の日本がそうであったように、マスコミを巻き込んだ挙国一致体制の代名詞であり、そこでは「国防」や「国民の安全」が最優先されることになる。