「日本に誇り持つ」「アイ・ラブ・ジャパン」日本愛もアピール
こうした発言が、一部ネットメディアで「ネトウヨ激怒必至!?」という見出しで伝えられると、この本を読んでいない人々にも内容が広く知れ渡った。
ネット上では、「ももクロのバカヤロー!韓国は嘘つきだから学べるところなんかひとつも無い!」「無知は罪なり。自虐歴史ばかり教えてるからこういうド馬鹿がドヤ顔で発言する」「やっぱ日本で暮らしてるのに韓国擁護するような奴はメチャクチャな歴史観しかないクルクルパーなんだなww」など非難が相次ぎ、ももクロのキャッチコピー「週末ヒロイン」をもじって「反日ヒロイン」とまで書き込まれた。
しかし対談を読んでみると、ももクロが日本に対しても思いを持っていることがわかる。
古市氏に「『国』って意識することはある?」と聞かれ、「『アイ・ラブ・ジャパン』っていろんなとこで言ったりはする」(百田夏菜子さん)「日本のアイドルだってことはどこ行っても主張してる」(玉井さん)、「海外に行って公演をするとどんな気分になる?」と聞かれると「日本に誇りを持つ。代表なんだって思っちゃう」(高城さん)「いろんな国の人たちが日本を認めてくれてるのかなって感じました」(佐々木さん)とそれぞれ語っている。「日本に生まれて良かった」とも口を揃え、「反日」と決めつけるには少々無理な内容だ。
ももクロファンからは「どちらかと言えば右寄りの僕が言うから間違いない。古市本のももクロは全然反日的ではなかった」「いつも通りの世間知らずだが平和主義なももクロでしかなかった」「ももクロが反日だって!?サマーライブのOPは日の丸掲揚で国歌演奏だよ!?」など、「ももクロ叩き」への反論が書き込まれた。
ももクロ好きを公言する民主党の津村啓介議員も、
「れにちゃんのコメントは、誰かを傷付けるものではなく、色んな立場の方々に配慮しながら、あくまで未来志向で、若者らしい好感の持てる内容だと思います。そんな彼女のポジティブなコメントに、あえて『嫌韓批判』などといった政治的レッテルを張ることに疑問を呈しました」
とツイートした。
一連の騒ぎについて、著者の古市氏はツイッターで
「相手の立場も知りたい、戦争よりも平和がいい。そんなまっとうなことを言ってバッシングされるのならば、それはまっとうな状況ではないと思う。もちろん、バッシングをしている人も全文を読めば印象は変わるのだと信じているけれど」
と嘆いている。